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 森近トレーナーのコラム

 

■森近トレーナーのコンディショニングルーム■

Vol.5 試合前の食事について

先日の台風14号では、九州地方を中心に多大な被害がありました。幸いにも我が家は無事だったのですが、時を同じくして私の体に台風並みの被害が発生いたしました。

 

深夜に突然の発熱と腹痛が猛威を振るって上陸しました。急性腸炎ということで3日3晩倒れておりました。高熱と腹痛(下痢)で絶食、点滴治療を受けておりました。

 

当コラムのテーマである栄養の重要性が身をもって体感することが出来ました。体重も一気に減少し、歩けないほどの体力の消耗ぶり。腸管での消化・吸収などについても、これでもかというほど理解出来ました。

 

このような症状は誰にでも起こりうることですし、遠征や海外、または疲労やストレスなどによってアスリートも直面する問題ですから、大事な試合前にこうならないためにも、試合前の食事について今回は考えてみたいと思います。

 

試合が近くなるとついつい栄養をつけるためと称して肉類を多く摂取したり(させたり)、勝つに掛けてカツを食べて必勝祈願とか普段あまり口にしない食材を摂取すること(させること)もあるかもしれません。

 

以前から言っていますが食事も長期的な戦略の一部です。トレーニングと休息と栄養はリンクしています。したがって試合前には@食べ慣れているものを食べる。Aごはんなどの主食(糖質源)をいつもより多めにとる。B果物や100%ジュース(別紙)などビタミンCを多く含むものを食べる。C刺身などの生もの、揚げ物や脂肪を多く含むもの(脂身の多い肉など)、繊維質の多いもの、その他胃腸に負担のかかる食べ物は避ける。D試合時間に合わせてタイミングを調整する。目安として、試合開始3〜4時間前までに食事を済ませる。1時間前までに必要があれば軽食をとる。試合の30分前に水分(コップ1杯200〜300ml程度)をとる。

 

以上のようなことが言えますが、Dのタイミングは、移動や試合時間などの要因で必ずしもこのような形では摂れません。各選手が普段の練習から、いつどれくらいのものを食べたら動けるかを自分自身で把握しておく準備も必要と言えるでしょう。

 

また、弁当や補食を持参している場合の保存状態なども気をつけなければならないと思います。弁当を入れたバッグを平気で日なたに置いていたり、日中の車内に置き去りにすることもあるかもしれません。暑くならないように水分は気にして日陰や涼しい所に置いておきますが、食べ物はあまり気にしないようです。保冷剤や保冷バッグなどで対処してください。

 

また、宿舎での食事でも揚げ物などが多い場合は衣の部分や脂身の部分を取って食べるようにしてみてください。そして胃腸に負担をかけないためにもしっかり噛んで食べるようにしてください。早食いは良くないのはお分かりかと思います。

 

ここで、注意してほしいことがありますが、普段あまり口にしないものを食べないというのは、けっして嫌いな食べ物のことではありませんからね!好き嫌いの言い訳にはなりませんから、好き嫌いなく、バランス良く、普段から食べるようにしてください。(つづく)

【Profile】
もりちか・たかゆき 1969年生まれ(奈良県)。岡山操山高校から川崎リハビリテーション学院を卒業し理学療法士となる。HAJAXS F.C.専属トレーナー。好きなものは動物、特に犬が好きである。好きな言葉(モットー)は、不撓不屈の精神で、念じて努力すれば花開く。現在、自分自身の体調をリハビリ中。
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