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 森近トレーナーのコラム

 

■森近トレーナーのコンディショニングルーム■

Vol.12 メンタルについて(その1)

今回から数回にわたってメンタルについてお話してゆきます。

 

メンタルが弱いとか、本番に弱いとか、心理的な要因も競技の結果を左右させるものと言えます。スポーツ心理学という分野になってくると思いますが、なかなか教えて身につくものではありません。選手自身(考え方)が変わる必要があるので、技術などを教えるのとは少し違うと言えます。

 

技術(技能)は身につくものですが、メンタルは身につくものではないからです。ただし、技術は身につくまでに時間を必要としますが、メンタルは一瞬で変わることが出来ます。選手自身の気持ちや考え方が変わればその瞬間にプレーが変わることもあります。

 

また、心理面でも身につけることが出来る要素もあると思います。たとえば集中力であるとか、リラックス力などは練習すれば身につく言わば心理的スキル(技能)だと言えるでしょう。

 

では、運動をすること自体が心理面にどんな影響を与えるか考えてみましょう。

 

まず、身体を動かすことで気分転換が出来ます、このように気分が変わればある種の爽快感も生じるかもしれません。気分爽快になれば脳内にある物質が増加します。こうして欲求不満が解消されたり、自分の考えが変わったりします。自分の考えが変われば人間関係にも好影響を与えてくれます。運動と心理の関係はこのようなメカニズムが働いていると思われます。

 

スポーツをすることで考え方が変わればある目標を持つことが出来ます。その目標が成功すれば喜びを感じるし、成功を重ねてゆくことで自信にもつながります。試合などでは具体的な目標を決めて臨むようにしましょう。

 

人間には様々な欲求があります。まず生物学的欲求(食欲、性欲、睡眠欲)そして安全の欲求、愛情・所属の欲求、尊敬・承認の欲求、最後に自己実現の欲求があります。この自己実現の欲求が大事です。

 

例えば自分の能力に挑戦する、自分の進歩に満足を覚える、といったことです。このような生き方が高次の欲求を満たします。成功とは?価値ある目標を前もって設定して、それを段階的に達成してゆくことです。

 

これらのことを踏まえて整理してみると、まずスポーツ指導者にも選手に自己実現させるための心理的サポートをしてゆく必要があると思います。また、選手自身も身体を動かして自分が変わるという認識を持つこと、そして周りの人たちが目標設定をしっかり出来るよう指導すること(動機づけ)が要求されるでしょう。その中でイメージを持たせる(持つ)ことも忘れないで下さい。絵を書く、動きのリハーサルを行う、ビジュアルで頭の中にイメージを持つなどすればもっと効果があがると思います。

 

次に、精神力とか根性といった抽象的な言葉を具体的に考えてみましょう。競技場面で必要な心理的能力(精神力)とは、競技意欲(@忍耐力、A闘争心、B自己実現意欲、C勝利意欲)精神の安定・集中(D自己コントロール能力、Eリラックス能力、F集中力)自信(G自信、H決断力)作戦能力(I予測力、J判断力)協調性(K協調性)に分類出来ます。この12個の要素について自分自身で5段階の自己採点をしてみると自分の特徴が理解できるでしょうし、自分の特徴を客観的に理解することが必要だと思います。まずは自分の心の状態を理解してみてください。

 

少し導入としては難しい表現が多かったかもしれませんね。次回は本番に強くなるためにはどうしたらよいか考えてみましょう。(つづく)

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